音楽大学入試課題について

音楽大学の入試課題は、同じ受験科目でも、大学によって内容や難易度も違ったりしますし、また同じ大学でも受けるコースによって内容や難易度に違いがありますが、これから音楽大学を目指そうと思っている人向けに、音楽系科目においてどんな対策をした方が良いかをざっとまとめてみました。

実技(主科)

どの楽器を専門にするのかによりますが、ピアノの場合は中学生以降からピアノを習い始めるとかでは遅いです。

(周りを見ていると声楽や管楽器であれば、中学高校からでも、素質があれば音大に合格出来ている人もいます)

対策としては、音大受験に対応できる先生になるべく早く教わること、もしくは、自分の志望校の先生を紹介していただけることがあるので、その先生の元へレッスンに習いに行く人も多いです。

あとは、ひたすら練習あるのみ!

西洋音楽史

過去問を解きまくること

沢山の曲を知ること

一人一人の作曲家についてであったり、その時代ごとに詳しく説明できるくらいの知識を身につけること

が大切です。

過去問に関しては、直接自分の志望校に取り寄せることが出来る学校もあるので、取り寄せて問題の傾向を掴んでおきましょう。

私は、編入学試験でこの西洋音楽史がありましたが、かなり問題数が少なかった為、一問間違えただけでも大ダメージなのでは…とヒヤヒヤした覚えがあります(笑)

西洋音楽史は、頑張れば独学でいけるかも??(私は独学ではないですが…)

新曲視唱・新曲視奏

視唱の場合は、新曲視唱の試験数分前に、3段くらいかな?(学校にもよる)のメロディが書かれてある紙を渡されるので、自分の番が来るまでに、『ドレミ』で正確に歌えるようにしておかなければなりません。

視奏の場合も、やはり自分の番の数分前に課題のプリントを渡されるので、与えられた時間の中で必死に楽譜を見て、自分の番がきたらすぐにスラスラ弾けるようにしなければなりません。

音楽高校に進学していて日頃授業で新曲に慣れていたり、音楽高校なら入試対策で授業以外でも先生が教えてくれる環境があったりするので、それだけで実力的に大丈夫な人はそれで良いと思いますが、そうではない人は外部の先生を探して習いに行きましょう。

ただ、外部の先生に習いに行くだけではどうしようもないので、毎日家でも練習をすることが大切です。

こちらも過去問があるはずなので、大学のホームページから調べて取り寄せるか、音大過去問集の本があるので、それを買ってとにかく沢山の課題をこなしていくことが大切です。

コールユーブンゲン

コールユーブンゲンという教本があり、その中から指定されたものを歌うことになると思います。

教本がある為、新曲視唱よりも対策がしやすいです。

視唱と同じく、どれだけ正確に(音程もリズムも)歌えるのかが大事です。

このコールユーブンゲンも、音楽高校の生徒なら授業の中で扱うと思いますが、そうでない人は外部の先生に習いに行った方が良いです。

勿論、こちらも習いに行くだけでなく、自宅で自主練を毎日必ず行いましょう。

聴音

聴音には、

メロディ聴音(旋律聴音ともいう)

和音聴音(密集と開離など)

リズム聴音

旋律2声

など、様々な種類があります。

こちらも音楽高校の生徒なら、授業で楽譜の書き方から音のとり方まで、基礎的なことから教えてもらえますが、音楽高校の生徒とかではない場合は、聴音に関してはなるべく早く・そして必ず外部の先生に習いに行った方が良いです!!!(音高の生徒でも学校の先生が手厚く対策してくださるとかではない限りは、必ず習いに行くことをお勧めします)

聴音に関しては、やり始めたからといってすぐに出来るようになったりはしません。

余程耳が良い人以外は、出来るようになるまでに結構な時間がかかる場合が大半(特に和音聴音や複旋律の聴音)なので、早く対策をしなければ入試までに間に合わなくなる可能性が高いです。

和声

こちらも、

ソプラノ課題

バス課題

など、他にも様々な種類の課題があります。

規則も多く、難しいので、必ず外部の先生に習いに行った方が良い科目の一つです!

楽典

これも是非、外部の先生に習いに行ってください。

音楽高校以外の生徒で、芸術選択で音楽をとっている場合でも、音名や音階、音程までやるかやらないかくらいなので、芸術音楽の授業だけの知識ではかなり厳しいです。(というか解けません)

音楽高校の生徒の場合は授業で学ぶので、ある程度の知識は得られますが、受ける大学によっては難易度の高い問題が沢山出てくることもある為、学校の先生に頻繁に過去問などの添削をしてもらうか、心配な場合は外部の先生に習いに行くのが良いと思います。

…と大体よくある入試科目に関してはこんな感じです。

音大を考え始めた方々への参考になればと思います。

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