今回のテーマである、
『子どもにピアノを習わせても上手にならない理由』
についてですが、様々な理由がありますので、生徒目線・先生目線の両方の視点から5つ書いてみました。
レッスンの質(教え方)があまり良くない
これは単純に、先生の力不足です(笑)
ピアノの先生というものは、何かの資格がないとなれないわけではない、つまり音大卒とかでなくてもピアノの先生になれるっちゃなれるわけです(笑)
そんな関係で、世の中にピアノの先生はゴロゴロいますが、
・本当に簡単な曲が趣味程度に弾けたらいい
・ドレミが分かる程度にゆる〜くでも良いから習わせたい
という人は、そこまでピアノ教室選びを念入りにする必要はないと思いますが、
・まだ子どもに才能がありそうかも分からないけど、才能ありそうだったら上手になってほしい
・いつかコンクールにもチャレンジさせてみたい
とか思っている場合は、先生調べをしっかりしてからピアノ教室を選んだ方がいいでしょう。
先生との相性が合っていない
相性が合う・合わないの問題は、人対人なのであると思います。
先生のことが好きであるか、あまり好きではないかというところでも、生徒のモチベーションがかなり変わってくるところですよね。
先生のことが好きな場合&そんなに特別好きではなくても先生のことを尊敬している場合に関しては、
先生に褒めてもらいたいから頑張る!
先生に喜んでもらいたいから頑張る!
と思って頑張る生徒もいます。
(私も自分が生徒だった時代に、そのような気持ちで頑張っていたことが多かったです)
あと、先生の音楽性や実力は素晴らしく、音楽的には凄く尊敬は出来るけれど、人間性が…である場合も(笑)
とにかく、先生によっても指導の仕方や考え方が全然違いますので、先生のレッスン方針と人間性はかなり重要といえます。
実力もあって、人としても尊敬できる先生に巡り会うのが一番いいですが、どうにもあまり好きじゃないな、相性合わないなと思うようなら、先生を変えてみるのも1つの手だと思います。
コース選択を間違えている
ピアノ教室には、大抵様々なコースが設定されているかと思いますが、自分の子どもに上手になってほしいと思っているにも関わらず、
『趣味コース』
などのゆるいコースを選択していないでしょうか?
コースによって金額も違うので、コンクール等を目指すような人達が選ばない『趣味コース』のようなコースは、他のコースに比べたらお月謝が安めだと思いますが、コースによって先生方も教える内容だったり、教本を変えていますので、趣味コースを選択していたとしても、本人が日頃家での練習も沢山やって、余程熱心にレッスンに来てくれているとかではない限り、そこまで上手になるとは思えません。
しかし、コース選択ミスは意外と多い印象です。
親御さんがピアノのことなど全くわからないという場合は、そもそも何を基準にコースを選択すれば良いのかすら分からない場合も多いかと思うので、レッスンの質の方でも少しお話ししましたが、
・ゆる〜く習わせたい
・今後も、本人的にコンクールや学校の伴奏のオーディション等にも参加したいという気は起きなさそう
・日頃の練習も毎日やってないようだ
・小学校や幼稚園・保育園の先生になれる程度に弾けるようになってくれれば良い
という感じであれば、趣味のコースのようなゆるやかなコースを選択されると良いと思いますし、
・いつかはコンクールや学校の伴奏のオーディションにも出てみたいという本人の意志がある
・ピアノが好きで毎日練習をしている
・練習が好きというわけじゃないけど、負けず嫌いで周りでピアノを習っている人達に負けたくないという気持ちが本人にある
というのであれば、もう1段階上のコースを選択することをお勧めします。
練習量が足りていない
ピアノが上手になるためには、
毎日練習すること
が大切です。
しかし、毎日練習出来ていない人がかなり多いのではないでしょうか??
では毎日どのくらい練習すれば上手になるのか。(練習の質にもよる)
発表会で上手に弾けるようになりたい
平日 1日最低1時間以上
休日 1日最低1時間半以上
コンクールで入賞したい(コンクールレベルによる)
平日 1日最低1時間半〜2時間以上
休日 1日最低4時間〜6時間以上
音楽高校・音楽大学を目指す
平日 1日最低4時間以上
休日 1日最低6時間〜8時間以上
↑質の良い練習を行って、最低でもこのくらいの時間は練習しなければ、上手になるのは難しいです。
練習の仕方が悪い
先生に注意された場所や、自分が苦手で間違えたり上手く弾けていないところを部分練習しない、または出来ていないのに放置したままにしている人が多すぎます。
あとは早く弾けるようになりたいと思うばかりに、まだ仕上がってもないのに楽譜ではなく、手と鍵盤しか見ず、頭だけで覚えて弾こうとする人も多いです。
楽譜を見ないで練習するのは、暗譜の練習の時にすれば良いだけで、それ以外は必ず楽譜をしっかり見て正確に練習してほしいです。
それともう一つ、曲を最初から最後まで速いテンポで通して気持ちよく弾きたいというのは分かりますが、完成度を上げるには、コツコツ出来ないところを部分練習したり、指が上手く動かないなら基礎練習をしたり、ゆっくりの練習もしていくしかないのです。
(ピアノに限らず、どんなスポーツでも勉強でも一緒)
ピアノは、忍耐力のいる習い事の一つだと思います。
○毎日練習すること
○毎日ある程度の練習時間を確保すること
○先生に注意された部分や出来ないところを次のレッスンまでに改善していけるような練習が出来ているか
が大切です。
練習の仕方が悪いと、毎回レッスンで同じことを注意されるはめになり、上手にもなれないしレッスンの質も下がってしまうし、場合によっては先生にも怒られるし…悪循環です(笑)
「自分は練習の仕方が悪いかも」と思ったそこのアナタは今すぐに改善する努力をしてみてください!
かなり演奏が変わるはずです!
ざっと書いてみましたが、良かったら参考にしてみてください。